どうも jeieici です。
今回はオオカミ狩りをしていた狩猟犬であるボルゾイの歴史や特徴、オオカミ狩りについてお伝えします。
突然ですが本題に入る前にボルゾイにまつわるクイズを出題します。
ボルゾイがオオカミ狩りを行う時、俊足で獲物をめがけて追い詰めるのですが、この動作のことをなんというでしょう?
答えは本記事の最後にありますのでぜひご覧くださいね。
ボルゾイの特徴
原産地:ロシア
原地名:ルスカヤ・ソヴァヤ・ボルゾイ(Russkaya Psovaya Borzaya)
別名:ボルゾイ・ロシアン・ハンティング・サイトハウンド(Borzoi Russian hunting Sighthound)
体高:オスが75~85cm、メスが68~78cm

ボルゾイの性格
普段は物静かでおとなしい性格をしていますが、昔は猟犬であったこともあり、獲物に対して興奮することがあるようです。他の犬のように人に対して感情を表にあまり出さないですが、認めた人に対しては忠実で愛情深いです。自身で考えて行動ができるかしこさを持っているため、しつけに対して充分な知識を持ち、根気よくする必要があります。
ボルゾイの歴史
ボルゾイは、貴族によって飼われていたロシアのサイトハウンド(SightHounds)です。サイトハウンドとは、優れた視力と足腰で獲物を追跡し捕獲する狩猟犬のことを指します。サイトハウンドには、グレーハウンドやアイリッシュウルスハウンドなどがいます。
ロシアのサイトハウンドの起源にはいくつかの説があります。ひとつは16世紀頃、アフガンハウンドのもとのなったアジアのサイトハウンドではあるタズィ・タイプの犬とスピッツ系の犬とをかけあわせた犬が祖先犬である説、もうひとつはモンゴル大帝国のチンギス・ハーンが狩猟を行なっていたといわれており、その時の犬が発達したのではないかという説があります。

ボルゾイという名前は、ロシアでは特定の犬種名を示すものではなく、犬の狩猟機能を表す言葉です。そのために当時のロシアでは様々なタイプのボルゾイがいましたが、どのタイプもコートは短めで体も現在よりも小型でした。1861年の農奴解放令以前のこれらのボルゾイのことを「昔タイプのボルゾイ」と呼ばれているようです。
農奴解放令後は貴族たちが領地から離れ、犬舎の管理があいまいとなり、ボルゾイは絶滅の危機に陥ることとなります。しかし、イギリスのグレーハウンドやポーランドのサイトハウンドなどとかけあわされることにより、絶滅の危機を脱することができました。
ボルゾイのオオカミ狩り
1700年から農奴解放令までロシアの貴族たちは、巨大な犬舎を所有し何百というボルゾイを飼っていました。そしてボルゾイのオオカミ狩りを余興として楽しんでいたようです。
ボルゾイのオオカミ狩りはイギリスのフォックスハウンドとの連携によるものです。まずはフォックスハウンドが茂みや林にいるオオカミを鋭い嗅覚で探し出し、草原に追い出してもらいます。そこでボルゾイが放たれ、草原に出たオオカミを追い詰めます。ボルゾイはその俊足でオオカミに追いつくと耳下の首に噛みつきます。その間にハンターが追いつきオオカミを仕留めるわけです。オオカミ狩りは基本は2頭もしくは3頭のボルゾイで行いますが、時には1頭のみでオオカミと格闘する場合もあるようです。
ボルゾイのまとめ
ボルゾイについてまとめると下記の通りです。
- ロシア出身
- オオカミ狩りをしていた
- 物静かでおとなしい性格
以上でボルゾイについてお伝えしました。
他にもいろんな犬種について紹介していますので興味ありましたらご覧ください。
最後にボルゾイにまつわるクイズの答えです。
俊足で獲物をめがけて追い詰める行為のことを「コーシング」と呼びます。
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