どうも jeieici です。
今回は、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンという2種類の犬種の違いやそれぞれの歴史についてお伝えします。
突然ですが本題に入る前にウェルシュ・コーギーにまつわるクイズを出題します。
愛犬家として知られるエリザベス女王にウェルシュ・コーギーは大変愛されていました。そのコーギーはウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンのどちらでしょう?
答えは本記事の最後にありますのでぜひご覧くださいね。
ウェルシュ・コーギーの特徴
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
原産地:イギリス
原地名:Welsh Corgi Pembroke
体高:25~30cm
体重::オスが10~12kg、メスが9~11kg
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
原産地:イギリス
原地名:Welsh Corgi Cardigan
体高:30cm

ペンブロークとカーディガンの違い
ウェルシュ・コーギーには2種類いて、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンと呼ばれています。日本では人気の犬種であるコーギーですが、原産国のイギリスで「絶滅の恐れのあるイギリス原産犬種」のリストに入るほどであり、ヨーロッパでは珍しい犬種であるようです。その日本でもペンブロークに比べ、カーディガンはとてもマイナーな犬種です。
ペンブロークとカーディガンの2犬種は、見た目も名前もよく似ており、出身地も同じウェールズであるため、なかなか見分けがつきにくいですね。
出身地は少し異なり、ペンブロークはウェールズのペンブロークシャーという海岸地域、カーディガンはそのペンブロークシャーから北にあるカーディガンシャーからやってきたといわれています。

見た目はペンブロークよりカーディガンの方が体が少し大きく、耳も大きいです。ペンブロークは足の短さとともに全体的に小さくなっていますが、カーディガンの胴体はジャーマン・シェパード・ドッグほど大きさで、なぜか足だけ短いという容姿です。そのためにカーディガンは頭が大きいと感じられる方が多いようです。
そして、ペンブロークには尻尾がなく、カーディガンには尻尾があるとよくいわれますが、それは間違いのようです。これは断尾によるもので両犬種ともに長い尻尾を持っています。カーディガンもペンブロークと同様に牧畜犬として活躍していましたが、断尾の習慣がなく、尻尾があるのが通常とされていました。
断尾とは牧畜犬などとして働く際に危険回避等の理由で人為的に尻尾を切除することをいいます。ウェルシュ・コーギーは「ヒーラー」と呼ばれる牧畜犬として活躍していました。このヒーラーとは、牛のかかとを噛みながら牛を追いたてるお仕事のことをいうのですが、その際に牛に尻尾を踏まれるリスクを回避するために断尾を行なっていたといわれています。
現在、ヨーロッパの多くの国では、動物愛護の観点から犬の断尾は禁じられており、イギリスでも2005年から断尾を禁止する法律が成立しています。
ウェルシュ・コーギーのそれぞれの歴史
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、1107年にはウェールズに存在していたといわれています。北欧にはコーギーによく似たスピッツ系の犬種である「スウェディッシュ・ヴァルフント」がいます。ペンブロークと同じく牧畜犬であり、胴長短足の犬種です。フランドル地方の織物職人がウェールズへ持ち込んだこの犬種がペンブロークの祖先犬であるといわれています。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンは、紀元前1200年には存在したといわれています。ケルト民族がウェールズのカーディガンシャーに移住する際に連れてきた犬が祖先犬であるといわれています。絶滅してしまった「イングリッシュ・ターンスピット・ドッグ」という犬が影響したともいわれていますが、はっきりとしたことはわかっていないようです。

当時、ペンブロークとカーディガンは同一犬種として扱われていました。犬種間の交配も行われていたようです。しかし、外見や毛色などで同一の犬種標準で計ることが困難となり、1943年にイギリスケネルクラブで別犬種として登録されることとなりました。日本でも別犬種として登録されています。
ウェルシュ・コーギーのまとめ
ウェルシュ・コーギーについてまとめると下記の通りです。
- ヒーラーと呼ばれる牧羊犬で活躍
- ペンブロークよりカーディガンの方が体も耳も大きい
- カーディガンよりペンブロークのほうが有名
以上でウェルシュ・コーギーについてお伝えしました。

他にもいろんな犬種について紹介していますので興味ありましたらご覧ください。
最後にウェルシュ・コーギーにまつわるクイズの答えです。
エリザベス女王にはウェルシュ・コーギー・ペンブロークが愛されていました。
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